ブラックルシアン

これまた結構メジャーなカクテルです。
誰でも簡単に作れますし。
でも、この味って馴染まないとかなり変な味です。

昔は良く自宅に遊びにきた人に、無差別にカクテルをもてなしました。
で、通称がF's Bar......。
ちなみに、このF's Bar、ゲームセンターとも化してました。
皆さん、ゲームしながらカクテルを飲むという次第で。

しかし、すごいことに、誰もカクテル名指定してオーダーしないんですよ。
これが。
たいていは「なんか作って」とか「次ぎ作って」で、作らされるんで、 遊びに来る人の好みとか色々考えて作るんです。
ま、私の知識なんて高が知れてますから、そのうち手数も尽きるので どうにもこうにもならなくなるわけで。

F's Barにて
友人T「次ぎなんか作ってよ」
F「う」
かれこれ、友人T、カクテルを6杯ほど飲み干しながら、 シュミレーションゲームをやりつづけてまして、 ショートカクテルなんていくら造っても、ゲームに夢中で ぬるくなってしまうし、本人の好みから行って、 辛口でロングで強いカクテルということになってしまう。
F「(ストレートで飲めよなぁ......。ネタ無いぞぉ)」
T「ゆっくり飲める強いのね」
F「.........ちょっと甘くても良い?」
T「ま、いいよ。ちょっとくらいなら」
で、オールドファッションドグラスに、氷を入れて、 カルーアをぶち込み、スピリタスをぶち込み、かるーく混ぜて 出来上がり。(スピリタスでなくてもウォッカならかまいません)
F「はい」
T「さんきゅー」
Tはゲームに夢中。敵軍攻略の佳境に入ってます。
グラスをほとんど見ずに、口元に近づけ、一口含む。
T「なんじゃぁ?こりゃぁ?」
F「ブラックルシアン」
T「なんか、この味すごく苦手なんだけど」
F「そう?でも、ちゃんと強いでしょ」
T「そりゃまぁ、そうなんだけど」
F「じゃ、いいじゃん」
T「でも、なんちゅうか、こう、このあまーいコーヒーの味がどうも.....」
F「贅沢だねぇ」
T「いや、飲みますけど.....。」
F「じゃ、ちょっとマジックしましょう」
T「?????」
で、おもむろに冷蔵庫からポッカレモン。
有無を言わさず、1ダッシュ、レモンをぶち込む。
Tくん、呆然。
T「.......これ、飲めるの?」
F「だまされたと思って飲んでみぃ」
恐る恐る飲むT
T「あれ?なんか.....。」
F「でしょ」

さてさて、どんな味かは皆さん試してみてください。
いまいち想像つかない味ですよ。
ちなみに、レモンを1ダッシュ入れると、カクテル名は.........。
ま、皆さんで調べてみてください。
まさに「名は体を表す」といった感じの名前です。