アーリタイム
この間の飲みの帰り、電車も途中でなくなり、
みんなと解散して、見知らぬ土地で、女の子(S)と
二人きり。友人知人と、パぁっと飲んでたのですが、
なんか知らんが、こんなことに。
で、途中の駅のまえで、
F「ごめんねぇ、計画性なくて」
S「いいて。でも、どうする?」
F「さっぱり、わからじ(苦笑)」
S「私知ってるとこでいい?あんまりお酒とかないけど」
F「ほんと、じゃそこにしよ」
で、タクシー捕まえて、そこまで移動。
真っ暗で、もう人通りもない。
S「最近きてないからなぁ。ここなんだけど」
と、戸を開けるやいなや、大音量のカラオケが。
たるくて眠りかけてたのが、一気にお目覚め。
M「いらっしゃい。久しぶりだねSさん」
S「そだね。まだあったよね」
M「えと、(バックバー探す)ああ、ありますよ」
S「じゃ、それ。(こっちに向いて)ちょっと、うるさいけどね」
F「いや、飲む場所あるだけ有り難いです(笑)」
で、目の前に出てきたのが、アーリータイムの瓶。
M「どうします?」
S「えっと、私はソーダ割で、Fはどうする?」
F「あ、え、ストレートで」
M「かしこまりました」
ソーダ割を作るM、気合たっぷりにカラオケを歌う他の客。
会話のボリュームもちょっと大きめ。
F「へー。アーリー好みなんだ。ハーパーとかじゃないの?」
S「うん、バーボンの中だとね。アーリーは甘いお酒だと思うけど、ハーパーよりは
甘くないし。甘いのやだし」
F「甘いの徹底的に嫌ってるね」
S「まぁね」
M「どぉぞ」
と、ソーダ割と、ストレートが出てくる。
アーリータイムス、一人じゃ99.999%頼まないお酒。
そもそもバーボン俺、飲まんわ。
ましてや女の子となんか。
で、口を付けてみると意外と飲み口が。
飲んだ事があっても、味わったことがなかったなぁ。
うるさいカラオケと戦いながら、いろんな会話を
楽しんでいると
M「申しわけありません、そろそろ閉店です」
S「えー、そうかぁ、F、次どぉする?」
さすがにねぇ、ここまで付き合ってもらっただけでも
恐縮なのに、まだ付き合ってくれるなんて。
結局、この後は朝まで、ぶらぶらと、深夜徘徊。
よく警察の職務質問に捕まらなかったもんだ。
今思い返せば、Fがバーで役立たずで終わった
珍しい話しかも。
会話もお酒もSさんが完全にリードしてたし。
この場を借りて。Sさん、ありがと。