ポートエレン

言わずと知れた、アイラモルト。
でも、そんなにお目にかかれる代物でもないなぁ。

で、近所のバーでのお話。
F「結構今日は混んでるね」
W「何になさいます」
F「ジン。うーん、ビーフィーターにしようかな」
W「あ、ごめんなさい、今無いんですビーフィーター」
F「そうなの」
W「タンカレーとボンベイサファイアならありますけど」
F「じゃ、タンカレー」
なんて具合に、飲んでました。混んでるんで、一人で、 ボケーっと。で、切れたら次を注文する。
その日は、ジン&ビターズ、マティーニと続けて飲んでますと、
W「スピリッツ系がお好きなんですか?」
いきなり話し掛けられて少し戸惑ってますと、
W「ウイスキーとかは飲まれないんですか?」
F「いや、そんな事ないよ。ウイスキーのカクテルは好きだし」
W「あ、そうなんですか、いっつもスピリッツ飲んでますから」
F「何か、そんな事言われると、飲みたくなったなぁ。 ラスティネールをグレンリベットで」
W「ごめんなさい、グレンリベット置いてないんですよ」
F「そうなの。ウイスキーはモルツじゃないと苦手なんで」
W「そうなんですか。だったら、良いものありますよ」
F「なに?」
W「ポートエレン」
F「ええ!」
正直驚きました。どう見たって、バーボンとカクテルが中心のお店ですし。
W「実は、モルトとかブランデーは通好みのものを2、3本だけ入れるようにしてるんですよ。それ以上いれるとさばききれませんし」
F「へぇ。ひどいなぁそんな良いもの隠すなんて」
W「他にもこんなものがありますよ」
で、ブランデーが二本。オタールにポールジロー
あるんなら先に言ってよぉ。
W「どうします?」
F「うーん。取り合えず、ポートエレン。ショットで」
W「どうぞ」
うーん。アイラにしては癖が少なく、上品。
好みでは無いにせよ旨い事は確か。
W「私、こういうモルト好きなんですよ」
F「個人的にはもう少し若い方が。若造が好みなので」
W「若造が良いんですか(笑)」
すっかり笑い者になってしまいました。

このあとは、ポールジローもたっぷり飲んでご機嫌でした。