アブサルート(カラント)
この年末入手した
究極の酒です。
いわゆるフレーバーウオッカといわれる物です。
近所の酒屋で、さくっと売っていたのを見た時は
心臓が止まりそうでした。
二度とあえないはずの別れた恋人に偶然会ったような
感動でした。
一緒に忘年会の買い物してた
みやん
他2名の方ごめんなさい。
お店で騒いでしまって。今思うと恥ずかしい。
この酒と出会ったのは、そう2年くらい前の夏でした。
いつものサルートへ。
F「何か珍しいスピリッツない?」
I「珍しい奴ね。うーん。あ!。ウォッカ飲めるんだっけ?」
F「まぁ。冷えてればね」
I「そっか、冷えてないけど、珍しいのあるよ」
F「冷えてなくてもいいの?」
ここの店は基本的にホワイトスピリッツの類は
冷やしてあるのです。冷やしてないホワイトスピリッツ
は結構珍しい。
I「たぶん。っていうか、まだ封切ってないけど」
F、にやりと笑い「飲む」
封切りって美味しいんだよねぇ。
F「で、何なの?」
I「アブサルートって知ってる?」
F「まぁね。有名どころでしょ」
I「アブサルートってさ、普通のウォッカのほかに、
ペッパーとかいろいろあるでしょ。」
F「ああ、フレーバーって奴ね。ペッパーはよく、
ブラッディマリーに使うよ」
I「でね、クラントってきいた事ある?」
F「???クラント???」
で、Iさんが裏でごそごそ。見慣れたアブサルートのビンを
と思いきや、見なれぬ色で見なれない文字が
『ABSOLTKURANT』って書いてある。
I「これ」
F「へぇ、全然見た事ない。今年発行のお酒の辞典の類にも
載ってないでしょ」
I「なんかね。バーテン仲間に誘われて共同で
輸入したんだけどね。」
F「日本にないの?」
I「たぶんね。アブサルートの会社って、毎年のように
試験的に新しいフレーバーウォッカを作るんだって」
F「ふんふん」
I「でね、これも今年のそういうお試しようのうちの物で
たまたま、向こうで旅行していた人が見つけたんで
50本だけいれて、そのうち一本分けてもらった物
なんだよね」
F「へぇ。取り合えず、ショットで一つ」
ショットグラスに注がれる透明な酒。
I「はい」
口元に持っていくと、カシスの香りが。ものすごく甘い香り。
で、口を付けると、ストレートなホワイトスピリッツの味が。
香りと味のギャップという意味では、
パンペロー以来の好みのギャップ。だが、パンペローよりも
味も香りも透明な感じで、よりF好み。
I「どう?」
F「これ一本しかないの?」
I「うん。残りの50本は分けおわったし。後は人気が出て本生産がされるかどうかだね」
F「じゃあ、これ一本きりなら、毎日通うね。他人に飲まれないように」
I「そんなに飲む人いないと思うけど」
F「一滴でも惜しい」
このお酒も今や、キリンシーグラムの輸入で簡単に
手に入るようになったみたいです。
(はじめに出てきた酒屋さんで買ったビンのラベルに
そう書いてあった)
値段も普通のフレーバーウオッカと同じ。
この安さで、ブランデー顔負けの良いお酒です。