男山・復古酒
初の日本酒の登場です。
この酒を飲むまで実は日本酒は別に好きじゃなかったのです。それまでは
「40度超えてないのは酒といわない」
なんて豪語してたのですが、
これを飲んでから、日本酒も良いかなって思うように
なりました。
実は、男山酒造のお膝元で生まれたので、
そういう酒メーカーがあるのは知ってたのですが、
全く飲んだことがなかったのです。
当然、復古酒の存在も知りませんでした。
確か大学の3年くらいの時かな、友人のA(現高校教諭)の 下宿になにげに置いてあって、遊びに行くたび その変わった梱包が気になっていた酒でした。
話によると、帰省した折に男山酒造の博物館に 行ってきたとのこと。そこで売ってたので買ってきたの だそうです。
でも、当時のふなはしは蒸留酒しか飲まなかったので、 さして気にはならなかったのですが、 ずーっと封を切る機会がなく、遊びに行くたび、 そのまんまで置いてあるのです。
で、1年くらいたった、すっかりそんな酒の存在を忘れた頃。
ふなはしがカクテルとか作って、みんなにもてなしてました。記憶が確かなら
K君なんかもいましたね。
で、A君遅刻で登場。
A「いや、悪い悪い。遅くなった」
F「駆けつけ三杯だね。この辺の奴一気に飲むかい」
と、スピリッツのビンの並びを指差す。
A「勘弁してや。お土産持ってきたから」
かばんからごそごそ復古酒を出す。
F「あれ、これって置いてあった奴じゃん」
A「大事な酒なんだから。これで許せ」
F「えー。醸造酒じゃん。酒じゃないぞぉ」
K「取り合えず、飲んでみようよ」
しぶしぶコップを出すF。
それぞれに、すこしづつ注ぐ。
F「うーん。明日バイトなんだけどなぁ。醸造酒って
次の日残るからなぁ。」
A「ま、飲んでみろや」
口元に持っていくと、お米の香りが。
口に入れると、何と甘い。本当に甘い。
F「え........。」(驚きのF)
K「甘い。俺はもっと辛口が良いな。でも美味しいよね」
A「そうだろ」
F「これは美味い。もう一杯」
ま、Fは、味覚がけっこうお子様なので、
甘いものが好きなんですよ。
でも、こういう糖分がばっちり残っていて、 かつちゃんとアルコール度数がある日本酒があるのは知りませんでした。
で、しっかり次の日のバイトは寝つぼりました。