ブラックベリーリキュール

このリキュール、そんなに飲むわけでも、好きなわけでも ありません。 飲めといわれれば文句言わないで飲みます。という程度です。なんとなく思い出したので取り上げました。

確かこれくらいの秋と冬の狭間ぐらいの時期だった と思います。 雪もちょっと降ってきた札幌のいつものバーで、 相変わらず客も来ないで、マスターと二人で、 不毛な会話をしてました。

F「相変わらず客来ないねぇ」
I「ほんと。いっつもいる時って、お客いないよね」
そんなくだらんこと言ってると、カランとドアが開き 一人の25歳くらいの女性(かっこいい。以下"?")が、 ふらっと入ってきました。
思わず、二人とも沈黙。
なんか、そういう迫力のある女性だったのです。
明らかに、ここには、はじめて来ましたという人でした。 まっすぐ、カウンターに座りました。
I「何になさいましょうか」(おいおいそんな丁寧な受け答えはじめてみたぞぉ)
?「そうね。お腹も空いたし......。チーズでも貰おうかな」
I「はい」
そう言って、Iさんはチーズの用意はじめました。
しばらくして突然
?「あの、ブラックベリーのリキュール有ります」
この時、FもIさんもびっくりしました。
このお店で、頼んだ人の無い物を注文するんですから。 (無い物は大抵Fが嫌がらせのように注文する) しかも、女性が。(大抵この店にくる女性は、 カップルの片割れか、Iさんのファンであって、 お酒のファンではない。)
I「申し訳ございません。ブラックベリーのはちょっとないんですよ」
?「そう。じゃ、ワイン貰おうかな」
そうして、その女性は、黙って、ワインとチーズを味わい、 (お陰で、Fも一言もしゃべることが出来ませんでした) 別に急ぐふうもなく、小一時間もすると、
?「マスター。いくら」
I「はい」
お金の受け渡し。
?「おいしかったわよ。ごちそう様」
とそれで帰っていきました。

その後、IさんとFはしばらくあの女性の正体は何だろうと、議論が続きました。
しかし、ほんとに何だったんだろう?
ふなはしが気になるのは、ブラックベリーのリキュールが、 もし、あの時あったら、あの人はどう飲んだんだろう?

ちなみに、Iさんによると、ワイン好きは結構 ブラックベリーリキュールが好きなんだそうです。