レモンハート・デメララ151

またもラムの登場です。しかも、カクテルに使いにくい個性的なの。 このお酒、解説するまでもないんでしょうけど、 立派な可燃物です。(ビンにcaution.framableって書いてある)

注:151というのはお酒のアルコール量をあらわしていて、 いわゆる度数というのはその半分です
このお酒、私が 大学院生の時の常備酒の一本でした。
研究室というか学生控え室の私の机には、常に 何らかのお酒が置いてありました。(カクテルの道具もありました)

はじめは前出の パンぺローラムが主流だったんですが、 修士課程を出る頃にはこいつが主流になってました。
で、こいつを飲みながら夜は勉強してたわけですが、 周りも少しは人がいるので、時々分けてあげるんですが、 どうやら、これは不評でした。

ある日の研究室で、
科学史Tくん(彼は非常に勉強家で、夜遅くまで研究室にいました)
「ねぇねぇ。今度はなに飲んでんの?」
F「はははは、じつは、75.5度あるラムにしたんだよ」
T「うわぁ。それ飲み物?」
F「よかったら、飲んでみ」
T「いや遠慮しとくよ」
そりゃそうです。Tくんはウイスキーがキツイという人で、 当時はいつもFに「お子様」呼ばわりされてましたし。 ところがその日は、Tくんなにを思ったのか、 帰る時、
T「あのさ...。ちょっとだけ頂戴」
すかさず私は、引き出しからショットグラスをだし、 (どんな研究室だったんだか.......。) グラスに1/3ほどついで渡しました。
F「はい。気を付けて飲んでね」
Tくんグラスを、口元に近づけていわく、
「なんかすでに、キツイよ」
F「いやなら俺、飲むけど」
そういうと、Tくん思い切って、口の中に少し含みました。
苦しみもがいて10秒後。
T「火が出る~~~~~~~~。」
結局1時間近くかけて彼は全部飲んで*1帰っていきました。
たぶん、お酒嫌いになったろうなぁ。
別に強要はしてないんだけど.........。

ちなみに味の雰囲気ですが度数の強さとは裏腹に、 サトウキビの風味を残した、おいしい(Fにとっては)ラムです。

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*1.ここもT君からのクレームが有り
「ここでいう「全部」とは、「ショットグラス1杯分」のことなのかい? 読みようによっちゃぁ、「ビン1本」を全部1人で空にしたと受け止めかねない。 註を入れることを希望します。」
とのことなので断っておきます。でも、普通そんなもの1時間で一本開けりゃぁ、誰も酒の弱い奴とはいわんだろう。