ドランブイ

私はリキュールのみです。
結構どんな甘ったるいリキュールでもそのまま飲みます。
お初に行くバーではたいてい、バーテンが目を丸くします。
何でもストレートで頼みますので。

なんで、そんなもの飲むようになったかというと、 まさしくドランブイの責任です! あれは、カクテルビギナーを脱した頃のお話です。 (回想シーン)へ。
あれは、北海道の冬の寒い2月の事でした(あんまり関係無い)

友人 の家で簡単なカクテルを作って飲もうという話になり、 私が道具&お酒を調達する事になりました。
そこで、札幌の地下鉄平岸駅の傍の某デパート(スーパー) に入って、副材*1の物色をしていました。大体、 そろったので、ふと、お酒売り場を見ると、見なれぬビンが 埃を被って置いてあるじゃありませんか。
で、手に取ってみると
な、なんと、ドランブイじゃありませんか。
(当時は、北海道にあまりリキュールの置いてあるところが なく、ドランブイでさえ珍しかったのです。 バーでは飲めましたけど)

値段は4000円、反射的に帰りの地下鉄代を無視して、 酒売り場のレジに持っていきました。
F「く、ください」
店員「...........。」
おいおい黙るなよ。しばらくして店員さんが口を開きました。
「あの、大変古くなっていて申し訳ないので、 在庫を探してまいります」
おいおい。この手のリキュールは封切らなきゃ、 少しは平気だぞ。
ひょっとして10年モノかぁ
しばらくして店員さんが戻ってきて。
「大変申し訳ありません。今在庫も無いので、 半額で宜しいでしょうか」
F「は(絶句)。.......どれくらい古いのですか?」
店員「(非常に申し分けなさそうに)3ヶ月です」
F「じゃあ。ください(封切ってないなら平気じゃない)」
で、半額で買って、帰りは平和的に地下鉄で帰れました。

で、一口飲んで、口にフィットしてしまったんですね。 味は解説しようが無いです。きらいな人は、養命酒と 言ってますけど......。

でも、それ以来、この手の薬草リキュールは、ふなはしの常備酒の 一つです。(旅先にも小ビンに分けて持っていってます)

実はこのお酒、なかなかドラマティックな蘊蓄がありますが、 その辺は好きな人は勝手に調べてみてください。

*1副材:カクテルを作るときに必要なお酒以外の材料。 フルーツやジュースを指す。