毒性とパンデミックは反比例する
うちの地域は、小学校、保育園共に、タイミングは違えど今はやりのインフルエンザで、学級閉鎖やら学年閉鎖やら学校閉鎖やら体験しました。
まぁ、仕事柄、こういう社会の安全保障に関わる事象に関心はあるわけなんですけど、専門家の人々(といっても、インフルエンザじゃなくて安全保障の)と話をしていて、納得したのが、「毒性が低い感染症ほど蔓延しやすい」という命題。
毒性の強い感染症であれば、その感染した輩の行動は停止するので、蔓延しにくくなります。ましてやその宿主を殺してしまえばそこで終了なわけです。
で、反対に、毒性が低く、自覚症状がないほどの症状であれば、そのウイルスを持ってウロウロして巻き散らかすので、パンデミックになりやすいわけです。極論してしまえば、毒性0の感染症(そんなものを感染症と呼ぶのか分かりませんが)は、いまの人類の行動様式を考えれば、世界中に簡単に広がるというわけです。
この毒性の絶妙さがインフルエンザの凄いところなんだろうなとか、変なところに感心してしまいました。