テレビの製作現場ってのはこりねぇねァ

こんぶのNPOってのをやっていて、そこに某局の制作プロダクションさんからアプローチがあって、若干の制作協力していたわけなんだけど、何だかなぁという話。

わざわざ道東の珍しい昆布漁を取材しておきながら、結局、現物紹介する昆布は道南の「がごめ」。まったくもっておバカさん。うちの代表は懇切丁寧に、話として変でしょと、指導をしてあげたりもしている。ま、うちの会自体はこんぶの多様性を重んじることに基本があるので、なお、有名だからという短絡的な理由で、取材と無関係なものを使うことには、協力しがたいわけだ。うちとしては、流行のフコイダンの量にしても珍しさにしても、見た目にしても、ストーリの自然さにしても、「ねこあしこんぶ」が一押しなんだけどね。
元TVディレクターの僕から見ても、うちの代表がその方にそう伝えたことは正しいと思う。でもさ、結局、その電話で取材した相手そのものは、こっちの話は理解しているんだな。

で、結局なにが変わらないかというと、元受というか上司というかそういう連中が、変な独断で適切な内容を捻じ曲げちゃうんだな。たしかに下請けというか部下というかそういう連中が虚偽を作ったり、明らかに取材不足の品質の低い番組を作ったのなら指導すべきだろうけど、結局、その人が「がごめ」しか知らないという間抜けな理由で話をこじらせているんだな。
これがおかしな方向に走ると、あるある事件の再現にりかねないということに気がつかないんでしょうかね。あのときも、結局、元受の変な効能に関する要求圧力(効能に関して痩せるとか短絡的なものしか理解できないというアホッぷり)のせいで、おかしな番組制作をしてしまったわけだ。

ま、あるあるの時と違って、健康被害はないだろうけど。それぐらいが救いか。でも、火は小さいうちに消せっていうしな。もしこれを読んで心当たりのある人は身を律したほうがいいよ。
とはいえ、この系列局さんには日本各地でお世話になってるしなぁ。ナカナカ偉そうにいうのも難しかったりする。