ありがとうと知るということ

下の子が、最近「ありがとう」という言葉を連発する。
ご飯をついでは「ありがとう」
スプーンを渡しては「ありがとう」
おかずを取り分けてあげれば「ありがとう」
ありがとういうのは一例で、ニコニコしながらいろいろとしゃべる。新しいことを認識し、それを言語化し、伝えたい人に伝える。子どもはそれだけで嬉しい。知るというのは、識るだけではなく、その先に伝えるという行為があって成り立つ。識っただけでは嬉しくない。伝わって共に喜んでくれてこそ嬉しい。

これが、きっと「知るは楽しみ」の原点なんだと思う。ここで、一緒に喜んであげることが、知的好奇心をもつ、クリエイティブな子どもを育てるスタートになるんだなぁと。上の子のときはそんな余力もなかったけど、せめてこいつの言葉には、少しでもまじめに反応してあげよう。

大人が子どもと向き合う。小さなことだけど、こういう積み重ねが学力問題やらなんやらを一番解決に導くと思う。制度がどうの、先生がどうの、のまえにまず目の前の子どもとひたすら向きあう。忙しさをタテに取らない。この姿勢が一番大事だ。