お片付けって気分でも技術でもなく、本当は目的が第一だよね。
クリスマスが終わると大晦日なんで、お片付け話題がメディアやらネットの検索キーワードを賑わすわけですが、なんか違うんじゃないのと思うので久々にBLOGへ。
片付けと、目の前からものがなくなるってのは、似て非なることなのに、目の前からごちゃごちゃしている状態をなくすこと=片付けと思っている人が多いように思います。
片付けの本来の目的というか機能は
1.必要な時に必要な作業スペースを確保できること
2.必要な時に必要なものを最短時間で手元に持ってこれること
という、空間の確保と時間の節約がセットなわけです。で、必要な空間とか必要なものってのは、その人のやりたいこととか仕事とかで全く異なっていて、要は目的に応じて「片付く」という状態は全く違うわけです。
で、巷に出回っている、お片付けテクってのは、あくまでその目的に応じて使い分ける手段でしかなく、些末な見てくれに騙されて片っ端からやると結局余計に散らかってしまいます。よくあるのは収納棚でさらにスペースが圧迫され、ものの検索ができなくなるってやつです。あと、はやりの断捨離であれば、自分の気分だけでバシバシごみを捨てて、利用頻度は低くても必要なものを捨ててしまい、そのものの再確保に膨大な時間がかかってしまうとかいう事態が起こるわけです。
なので、まずはその部屋なり家なりで何を満たすことを目的とするか、こそを確定させることが特に重要で、どのテクニックを採用するかは二次的なんじゃないかと思っています。
見た目がゴチャゴチャしてイラつくとかというのは、結局、自分のその場所での目的が見えていないからでしかないかと思います。目的が明確に見えていて、イラつくのであれば、そこはあなたのテク不足で、あなた自身の無能にイラついているかと思うので、そこで初めて主婦番組でも見て片付けテクを入手してください。ちなみに、「イラつきを抑える」というのは目的ではないのでご注意を。
子どもへの片付けの教え方もその辺からが大事なんじゃないかなと。当然、親がそういう片づけを実践するのがまず先ですけど。
でも、クリアデスクトップポリシーってあるじゃんって向きもあるかもしれませんが、あれは片付けの問題ではありません。あくまで情報セキュリティの問題です。あと、掃除がまめにできないで不衛生じゃんってのは、あくまで医療とか保健上の問題。
実は、片付けの目的では一切なくて、片付けの制約条件です。制約条件を逆手にとって良い片づけをできる人もいますが、そうではなく不便だけを感じる人がいても普通のことだと思います。
片付けを見た目の問題と気分の問題で片づけがちですが、あくまで、片付けはその場での目的設定の問題であって、片づけ方の問題でも、気分のいい模様替えの問題でもありません。そういう観点で一度片付けってのは見直すべきなんだろうなって思います。
僕が思うに、大掃除ってのは、そういう風な毎日を送っても、少しづつ溜まるガベジコレクションを時間を取って掃除することが主眼なんじゃないかなぁと思います。ということで、今年も年末をのんびり迎えますか。