経験主義
科学とは何かと考える時、喩えどのような立場を取るにせよ、
一つだけ、明快な制約がある。
それは科学、もしくは科学理論が
「我々の経験に関する何かである」
という事だ。
すなわち、科学者はすべからず、経験主義者といえる。
それは、相対主義者だろうが、実在論者だろうが
反実在論者だろうが、科学が我々に経験と一切無関係
とは、主張は出来ないはずだ。
主張の強弱はあれ、科学は経験に関する事を述べようとする試みではある。
しかし、これだけでは、科学とは何かの答えにはならない。
神話でも、民間伝承でも、宗教でも、
我々の経験に関する何かを述べる事はある。
明らかに、経験に関する何かだけでは科学としての要件を満たしはしない。
それより一歩進んだ形で、科学とは何かという解が必要となる。
多くの科学哲学者たちが、それについての様々なアプローチを行なっている。
適切な回答はまだ得られてはいないが。