客観的ってどういうことだろ?
科学的に負けず劣らず日常的に、客観的とか主観的とかいう 言葉をよく聞く。で、とりあえず、 学校で習った限りでは、客観は主観と意味が反対の言葉と いうことらしい。
言葉の使い方としては、
君のいっていることは主観的だ。
とか
客観的に間違っている。
とか。
でも、主観的とか、客観的ってどういうことなんだろうか?
とりあえず、なんとなく言葉の使い方から見る限りでは、
主観的というのは、個人の考えでしかないようなことのようだ。
ところが客観というのはよく分からない。
(少なくとも私には分からない)
たとえば、次の文章の意味することを考えてみましょう。
「客観的に見て、○○は正しい」
ここでのポイントは、きっと、
客観的に○○が正しいという状態は、
Aさんが何を考えていようとも、
Bさんが何を考えていようとも、Cさんが......、
○○が正しいということです。
更に言うと、きっと、世の中にだれもいなくても
正しいという主張だとおもうのです。
ところが、○○の正しさが客観的かどうかを判断するのには、
たいていの人はきっと他人に聞いて判断するのでは
ないのでしょうか?
でもそれで、
物事が客観的かどうかの判定基準になるのでしょうか?
たとえば、今僕らは当たり前に地動説を
(単純な意味ではないにせよ)信じています。
ところが昔は、天動説を信じていたわけですから、
その時代にしてみれば、誰に聞いても、地動説が誤りで、
天動説が正しいということになります。
ご存知のように今の時代は反対です。
でもだからといって、客観的な物理法則が変化したとは、
僕らは考えないでしょう。(考えるのも一つの手なんで
しょうけど)やっぱり、客観的に正しいのは今の物理法則
であると考えます。
そうするとその根拠は何でしょうか? より多くの客観的データーから得られた結果であるから というのが理由の一つではないかと思います。 では、そうすると、データーが客観的な理由が何かと いうことが問題となり、そうすると客観的の根拠が なんだかわからなくなります。