科学的って何だろう
今の社会で科学的って言葉を聞かない日はないと思う。でも、 科学的という言葉が指していることはまちまちだとおもう。
教祖○○の言ってることは、科学的に正しくない。
とか、
君の言ってることは科学的じゃない。
とか、
超常現象は科学的にありえる。
とか。
この三つの科学的ってほんとに同じ「科学的」なんだろうか?
こんな疑問があって、2年くらい前から、メールを使って
いろんな人に科学的という言葉の意味について
アンケートを取ってみました。
大体の人が
科学的=客観的、正しい
という内容でした。
でも、個人的に思うんですが、多くの人が科学的っていうとき、 たいてい客観的ではないような気がします。 単に自説の正しさを主張するための枕詞になってしまっている気がします。 たとえば、
科学的に鯨は減ってきている→鯨は保護すべき
科学的に鯨は増えてきている→鯨は食べてもいい
どっちも科学的という言葉を使っています。
これのうちどっちが正しいかを判定する方法は、何でしょうか?
多分、科学そのものなんでしょうね。
そうすると、科学をきちんと把握していない人は、
科学的すら把握できないことになります。
でも、科学をきちんと把握している人って何人いるのでしょう?
そうすると、私たちが日常使っている科学的という言葉は
何だか怪しいものに思えてきます。