TVゲームのインターフェース

こんなコラムを書いている私も、いつのまにやら見事に人の親になり、ゲームをやる世代ではなく、子供にゲームをやらせる側の世代になってきた。

明らかに家庭用のゲームは変化してきているなと思う。大きく変わったのはインターフェースだ。基本的に、私たちのことはジョイパッドなりジョイスティックを使いこなせないと遊べない、それさえ使いこなせれば遊べるという代物だった。多ボタン化していく中で私はプレーヤーとしては見事に落伍していった。

しかし、今、子供用のゲームはすごい。画像は一昔前の8bit時代のゲーム機のそれなんだけど、入力インターフェースが多彩だ。マイクを中心としたカラオケ採点機能と連動したゲーム、PICOのようなペン入力、モニタに簡単なセンサーをつけてスティックで、魔法使いのように操作するゲーム、などなど、全身をフルに使うゲームばかりだ。更には、EYE TOYのように、自分が画面に登場するものまである。

むかしは、こういうのはマイナーで、ファミリートレーナとか一部のものだったが、今では子供(幼児)向けゲームでは明らかに主流だ。だんだん、リアルとモニターの向こう側の世界の境界が薄くなってきた気がする。ゲームと現実を切り分けることが本当にできなくなってしまうのではないだろうか。

この子供たちが僕らぐらいになった時に、TVゲームという遊びの世界はいったいどうなっているんだろう。