TVゲーム主犯論に物申す!

さすがの私も、今回は頭に来た。
こんな、大馬鹿者が日本社会の主流の責任ある地位を占めているとは。
呆れてものも言えないとはまさにこの事。

1998年5月25日のマンデー日経。
ヒトこと-「キレる」少年どう思う?

某社、経理部次長曰く

>テレビゲームの影響が大きいと思う。
>ゲームの世界と現実を混同してしてしまわないかと心配だ。

根拠はなんだよ。
確かに、Realの意味は遷移してくだろうけど、
「キレる」ことの原因といいきる根拠はなんだよ。
で、どうやら、根拠は次の事らしい

>外遊びが減ったのも気になる。
>昔は集団遊びのなかで自然に対人関係を学んだが、
>今はそういう場もなく、

外遊びが減ったのは、TVゲームのせいじゃないでしょ。
あんたら、経済人たちが経済効率だけ考えて、
外遊びの場を奪ったんじゃないの?
さらには、自分たちに都合の良い受験社会を賞揚して、
外で遊ぶ時間を奪ったんじゃないの?
だから、子供たちはTVゲームで、心のガス抜きをするんでしょ?
原因と結果を自分たちの都合で入れ替えるなんて本末転倒。

>相手を思いやる力が弱くなってるのではないか?

それはあんたでしょ?
子供を取り巻く環境を目先の利潤と給料だけで考えて
子供たちを取り巻く環境の事をちゃんとみてないでしょ?
何にも思いやってないじゃない。


ああ、腹立たしいというか、嘆かわしいというか。
もっとも呆れ返るのは、こんな見解を、疑いもなく掲載する 日経の編集者。

切れる事に関して言えば、悪しきはTVゲームにあらず。
むしろ、キレる子供たちの有効な緩和材として機能してる。
原因はそんな少年を量産するような社会を作って、
反省一つしてない、こういう大人たちだ。
自分が、作りだし、支えてきた社会をもう一度見かえしてもらいたい。

今の社会に順応して、いい思いしてる人間に、
今の社会を変える勇気はないのかもしれないが。



この駄文を書いた後、ゲーム批評7月号にて 某誌編集長がゲームバッシングに対するコメントで

「ゲームの影響を受けていると言われる、すぐキレる人にはゲームのエンディングなど見られないと思う」

というコメントが載っていた。
これは、まさにその通り。あんな難しい今のゲーム、 すぐキレてたらエンディングどころじゃない。 一昔の前のゲームごときの難しさにキレていた、 私の方が、よっぽど切れやすいというもの。
今のゲーマーの方が、よっぽど忍耐強い。

ゲーム業界側も、こういうセンスのある 切り返しが出来るようになってもらいたいな。 (自分への反省も含めて)