ゲーム&ウォッチの生みの親
横井軍平氏をご存知の方はそんなにはいないだろうが、
任天堂のゲーム&ウォッチは皆さんご存知だろう。
氏は、このゲーム&ウォッチの生みの親である。
ひさまつさんが指摘されるように、もともとTVゲームは
子どものおもちゃではなかった。
そのゲームを手元に持ってきて、
しかも子どもの文化に変えた画期的なもの、
それがゲーム&ウォッチだったと言っても
過言ではないだろう。
このページを書くFだって、やっぱりゲームの入り口は、 ゲーセンでもなんでもなく、このゲーム&ウォッチであった。
この横井軍平氏がお亡くなりになった。
アンチ任天堂をうたうFであっても、
痛恨の念を禁じ得ない。たとえゲームの本質がメディアで
あれ玩具であれ、より高次のゲームをみれたのではないかと
残念でならない。
氏は玩具としてのゲームを今も追求していたと聞く。
Fもこの言葉じりには反対である。
しかし、ここで、氏のいう玩具というのは、
決して子供だましという意味ではないだろう。
本当に練り込まれた万人が楽しめるものという意味であろう。
確かにこのページではメディアとしてのゲームという
スタンスが大事であると主張はしているが、
このゲーム&ウォッチやGBを生み出した氏のスタンスを
否定しているのではない。(首肯はしないが)
近年では大ヒットのポケモンも氏の発案であると聞く。
TVゲームを云々と述べる私にとっては氏の功罪は、
計り知れない物がある。
しかし、任天堂を一トランプ会社から、
TVゲーム業界の盟主任天堂に育て上げたのも氏の功績だろう。
また、世界に冠するゲームソフト輸出国に日本を育てたのも
氏の功績であろう。
いろいろな議論を展開するのとは別に、 氏の存在と業績の大きさは今更ながらに 巨大であったといえよう。
氏にはただ冥福をお祈りするばかりである。
と同時に今後のゲーム業界を愁得ずにはいられない。