TVゲームは子どものおもちゃか?

今日(1997,10,5)の日経新聞に「TVゲーム子供たちの反乱」 というタイトルで、興味深い記事が書かれていた。 主旨としては、小中学生がTVゲーム離れを 起こしているというものだ。
この記事自体の現象の分析が適切か否かは別として、 小中学生がTVゲームから離れていったということ自体は、 別に珍しいとは思わなかった。
今あるゲーム見れば一目瞭然だろう。
もはや彼らを対象年齢としての造りをしていないのだ。

そればかりか、ゲームの遊びかたが変わってきているのだ。 ゲームに限らず、はやりモノの基本は、 それ自体の世界では完結しないという性質がある。 ようは、それについてのコミュニケーションは そのものの外で行われるのだ。共通の話題の一つなのである。 (たまごっちなり、はやりのドラマなりを、ちょっと想像していただきたい)

ゲームのメディア化と多様化により、 それは共通話題になり得ないばかりか、ゲーム自体が そのものの中で見事なくらいに完結してしまっているのだ。

果たして、ゲームがこのように変化してしまった、今、 かれらは、本当にコアユーザーと呼べるだろうか。 確かにこうした現象を引き起こした原因が、 ゲームの側にないわけではない。しかしそろそろ、
TVゲーム=遊び=子どものおもちゃ
という認識を完全に改める時期に なっているのではなかろうか?