時代とともに価値観は変わるんだね。
すごく久しぶりにゲームの話題でも。昔は結構書いていたんですよね。こんな記事を見つけた。
ビデオゲームで脳が変化、創造性向上に効果(ウォルストリートジャーナル日本語版)
これもある種のゲーム脳の話しなわけなんだけど、今までのものと論調が180度逆。
なんというか、「ゲームをやることが脳に一切合財の影響が無い」、ということは多分間違っているというのはわかる。でも、ゲームをやることが脳にいい、とか、脳に悪い、という価値観交じりのジャッジって無理なような気もするんだよね。ゲームをやると脳がこう変わる。それ以上の話は、どう転んでもミスリードでしかないわけで。
とはいえ、自分がゲーム世代なので、この記事の論調はおおむね実感としてそう思う。たぶん過去のゲーム脳によるゲームの批判って、はじめに、自分が理解できない、自分にとって気に入らない「ゲーム」というものがあって、それが引き起こす変化は悪いものに違いないって、基本的な要請が社会にあったからなんだと思う。
多分、日に日に、ゲームが当たり前だった僕らより下の世代が社会のそれなりのシェアを占めてくれば、そこは良いも悪いも無く当たり前なので、普通に起こることを普通に判断できるんではないかと。
僕らの世代はまだゲームをやるのは大人に取って悪いことで、同年代にとってはちょっとキモイおたくって言われるぐらいな感じだったし。でもいつの間にやら僕らより10年も若い世代にはゲームで遊んだり時間つぶすのが当たり前になってたしね。
時代とともに、科学っぽい代物もその価値判断を変えていくんだなぁと、その研究内容の指し示すものより、その論調に感心してしまいました。