「世界は夜から始まったの?朝から始まったの?」

子のら(下)の昨日の寝る前の質問。実にフィロソフィカル。


-親ばかによる一見高度な解説-

「世界は夜から始まったの?朝から始まったの?」
ってのは、世界にとって単純にそんなものの区別はないと言ってしまいたいところ。なんだけど、人間の認識こそが実在の基礎、という話になると朝になって視覚的認識がうまれないことには、世界のあらゆる実在は存在しないわけだ。すると、朝こそが世界の始まりって事になる。当然他方で、人間の認識と関係なく世界は実在していて、それを人間が認識するだけだという事になると、認識のない状態(夜)の段階で、既に世界が出来ていて、それを認識するだけ、ということなので、世界の始まりは夜という事になる。
さらに、こういう認識と実在というスタンスではなく、宇宙論からの回答も考えられて、ビッグバンのような宇宙(=世界)の始まりを定義したときに、その瞬間に朝を構成するべく必要なフォトン(光子)が存在していたといえるのかどうか。また、どのタイミングが世界と確実に呼べるのかどうか。考え出すと回答があるようなないような、高度な質問だよなと。