ブッダの真理のことば・感興のことば

愛する人と会うな。愛しない人とも会うな。(P.39、真理のことば)

バレンタインデーに紹介する本かいな、という一冊だよな。ブッダも厳しいねぇ。
個人的には老子並みに何度も学生の頃に読みました。けっこう感銘も受けました。今読み直しても、非常に勉強になります。
とくに子守をしたり人を使う場面において

先ず自分の身を正しくせよ。次いで他人に教えよ。(P.230、感興のことば)

というのは、非常に重要ですし

他人の過失を見るなかれ。他人のしたこととしなかったことを見るな。ただ自分のしたこととしなかったことを見よ。(P.17、真理のことば)

なんかも意外と心にとどめておかないと、頭を抱えます。
この仏典を2冊よんで、おやと思ったところとしては

もしも愚者が「われは愚かである」と知れば、すなわち賢者である。(P.239、感興のことば)

は無知の知に通じるので世界共通やなとか、

(三つの宝とは)世の人々の称賛と、財の獲得と、死後に天上に楽しむことである。(P.181、感興のことば)

なんかが書かれだしているのは、教団としての仏教が変遷する様のような気もします。
とはいえ、とりあえず、以下の三つは今の自分に必要なことなのでメモを残します。この本を買ってから15年以上たつけど出来てねぇなぁ。

ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。(P.10、真理のことば)
真実を語れ。怒るな。請われたならば、乏しいなかから与えよ。(P.41、真理のことば)
耐え忍ぶことによって、怨みは息む。(P.203、感興のことば)