コモン・センス 他三篇
子孫に安定した統治形態、つまり子孫自身の独立の憲法を残してやることさえできさえすれば、どんな値段でそれをかっても高くはないだろう。(P.70)
アメリカってそういう国なのね。なんと言うか、冷静に読むと結構すさまじい。本当の実験国家は、ソ連でも中国でもなくて、アメリカだよな。人類がある程度の文明を持って一から国家を作るとどうなるかってやつだ。そのアメリカのマインドオブマインドがこの本。
アメリカを知る上で、必読書だとおもう。他方で、自治の本として読むには少し厳しいなと。こんなに厳しい精神で、毎日生活できるほど人は強靭じゃないとおもう。
社会はわれわれの必要から生じ、政府はわれわれの悪徳から生じた。(P.17)
当初においては「希望の革命」ではなかったのである。(P.167、解題)
「厳格すぎる正義に動かされるよりは、むしろ人間愛の精神に命ぜられて多くの過ちを犯したほうがよいと思う。英知は一日で獲得できるものではない。」(P.176、解題、ペインの彫像に刻まれたことば)