現代思想の冒険
じっさいは思想は、さまざまな人間のさまざまな考えを単純化(原型化)しようとする努力なのである。(P.105)
うーん。現代思想が冒険しているって感じじゃないなぁ。まぁ、普通の解説書かな。とはいえ、読み直してみると、今の自分の課題に適切に噛み合っている部分もあったので、読み応えはあったかな。
つながりとか、価値交換とか、なんか最近の自分のテーマ化してきた感もあるし。たまに、こんな本でも読みながら、のんびり考えましょう。
人間がこの社会で生きてゆくことは、そのむこう側にひろがっている世の中の、直接には見えない関係の網の目に、大なり小なり自分を関わらせることを含んでいる。(P.13)
自己の<労働>で得た魚と野菜を交換するとき、彼らは単に使用価値を交換しているのではなく、相互が欠くべからざる存在であることを了解しあうという関係も同時に結んでいる。(P.132、貨幣経済以前)