入門リスク分析―基礎から実践
リスク分析者にとって主観主義は現実なのである。構築するモデルは実体世界の近似にすぎない。(P.199)
えー、僕も読むんですかぁ?という気分で読み始めた、次の研究ネタの基礎文献。個人的には読み物としてもそれ相応に面白かったりする。なんだか詳細に書いちゃうと、研究の話題とバッティングして好ましくない(今回は今までより若干規制が入る研究なのだ)ので、とりあえず、それ以外でホーと思えたものを少し引用。
「リスク分析モデルにおいて行うすべての試行は実際に生起しうるシナリオでなければならない」(P.269)
なるほどねぇ、と言うかこれがなかなか人間は出来ないらしい。それがすでに一つのリスクだよな。
で、これは、一般的にもごく普通の話だけど、意外と忘れがち。
難解でなく、かといって過度に単純でもなく、非常に明瞭なやり方で、読み手を仮定や結果、(もしあるなら)結論に導くようなリスク分析レポートにすることが不可欠である。(P.494)