「超」言葉狩り宣言

要するに能力のある批評家か、そうじゃないかだけの話ですよね。(P.40)

結局、この人はなにが言いたいのでしょうか。というか、この差別という代物(というか差別用語という代物)を一体全体どうしたいのでしょうか。
世間でまことしやかに語られる差別の構図ってのが、本当の差別の構図とは食い違いがあるということを指摘しているのは良いとして、その著者が主張する差別の構図が正しいとして、著者は結局、差別というものをどうしたいのでしょうか。
僕には、著者による「俺様の論がわからん低能ども」という差別意識満々の著作にしか読み取れないんだけど。

気にくわない書き手がいたら批評で書けないようにしてやればいい(P.42)

とか、やれば良いという時点で、被差別者の圧殺を認めるようなものだと思うけどね。まぁ、著者はそれに負けない自信があるからそういう主張なんだろうけど。
論として仮に正しくても、僕にとっては役立たずな本。