経済白書〈平成10年版〉創造的発展への基礎固め

公的な白書ですので、購入しなくても内容はネットで読めます。http://wp.cao.go.jp/zenbun/keizai/wp-je98/wp-je98-000i1.html

97年は戦後初めて大手の金融機関が破たんした年として記憶されよう。(P.115)

僕的には、平成10年が結婚した年として記憶されている。それはさておきだ、世間は不景気というのが口癖の直だった。が、すでに愛知県は不景気感がなかったのをよく覚えている。地元の人々は口癖のように不景気といっていたけど。
とはいえ、政府対策が適切に積みあがって、一応、不景気は脱したらしい。改めて読んでみると、国家の経済官僚ってのはいろいろな要素をよく見るもんだなぁと感心する。

「ベンチャー」と呼ばれる企業においても必ずしも公開を前提としないものもある。(P.186)

なんかは、その当時僕的にはすっぽり抜け落ちていた視点だ。たほうで、時流だなぁと思えたのが、

投資家が投資資金を円滑に、少しでも多く回収できる事が必要であるから(P.203、ベンチャーのLiving dead問題対策)

のような、記述。投資家って国家で保護されにゃいかんのかね。回収できないリスクがあるからリスクマネーだろうし、LivinDaedだって、それは金をつけた投資家が回収したいということに固執するから、そう呼ばれるだけであって、社会的に価値ある事業がちゃんとできれば、投資家たるものべつにそんなこと考えんでも良いだろうにと思う。
あのころよりは経済はよくなったけど、社会はどれほどよくなったのか。これがもっとも大事な判断基準だと思う。