インターネット時代のワン・トゥ・ワンWebマーケティング

人々は大企業や巨大マーケットに操られることに我慢ならない状態だ(同書p123。4章冒頭の引用の引用)

というのは、実は、今私が研究しているヒューマニング®なんかも、その発想のスタートは近い。そのため、同研究は良く、「それって、OneToOneマーケティングと何が違うの?」といわれる。この本を読み返してみて、違いはこの辺なんだろうなと思うところのひとつを示唆しているなと。それは、この引用の直前は「いまや個人主義が賞賛され、」となっていて、ヒューマニング®は決して個人主義を前提としていないものではある。

それにしても、本書を通読して一番強く感じるのは、この時代(1998~1999)ごろの、まさにドッグイヤーといわれた時代の、Webマーケティングという時代の激しい濁流を感じ取れる。いわば、この濁流を突き抜けたところに、現在があるし、ヒューマニング®もその時代の結論として位置づけられるんだろうなと思う。
濁流の中には、現在では不要となってしまったサービスや概念も多数あり(実際、原著出版から翻訳まで1年ないのに、すでになくなったサービスに関する注がいかに多いことか)、他方で、豊かな肥料として現在にまで役立っているものも当然ある。
どちらにせよ、この時代、僕自身も、その濁流の流れに追いつくのに必死で、毎週のようにこうした翻訳の専門書を買い、Webでさまざまな原論文を入手し、もがいていたような気がする。今となってはいい思い出だし、結局残ったことは少ないなぁとも思う。
でも、この時代の濁流を乗り切る楽しみってのは、なかなかやめれない。まぁ、つねに、こうした濁流が今現在どこにあるのか、いっつも探す癖がついたような気がする。

まぁ、この本自体はさほど役には立たないので、BOOKOFF送りで決定。