親子でまとめてはね殺されても、それは親だけの責務って訳だ。
まぁ、市議会の議事録を見ていちいち感情的になっていてはいけないんだろうけど、これは答弁としてふざけすぎだろうと思うわけだ。いつどこの自治体の議論ということはあえて今の段階では指摘しない。って、読めばわかると思うけど。
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幼児の安全を守るのは保護者の責務であることから、保護者自らの責任で通園中の幼児の安全確保をいただくことが原則と考えております。
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文脈としては、複数人数乗りの自転車購入に関しての話題で、その補助は出さんよということの、根拠として述べられているわけだが、これはいささか乱暴ではないかと。この言い草を真に受けると、「通園中の事故は、ガードレールのないスクールゾーンの中で、たとえ暴走トラックが突っ込んできても、その安全確保は保護者の責務だから、行政は何も対処しないよ」という発言と一緒な訳だ。なるほど、小学校の周りを横断不可能な形にして車道を拡充し、押しボタン信号から何から何まで一方的に撤去しても、小学校に子供がいたる行程の責任は行政にないから、親のほうで勝手にどうぞとか思っているわけだ。
こんなふざけた地方自治がどこの世にある。以前別のところでも述べたが、基本的に、ガバナンスの仕事の一つは、弱者に対しての強者の権利制限にあるはずだ。自動車乗りという強者に対して、少なくとも子供は弱者だ。加えて言うなら彼らはその時点で自動車に乗ることで同じ強者になることもできない。強者たる可能性すらないのだ。
また、保護者が保護しつつであっても、交通におけるある一定の安全を提供する責務はガバナンスにあるのではないか。それをすっ飛ばして、保護者の責務と言い切る神経はどうかしている。
まったく持って、交通行政に関してのセンスのなさは目を覆う自治体ばかりの地域で困る。これで、エコサイクルシティとか言ってるんだからお笑い草。まずは、自動車を含めた交通強者の適切な権利制限。これからしっかりと構築すべき。
さて、この手の陳情ごとの席に近く出向くので、関係者諸氏、首を洗って待ってなさいな。この発言で、相当、闘争心を掻き立てていただきました。