政策は成功するほど失敗して見える

思いつきのメモ。本当に子供を送った帰り道の自転車でふと考える。

1.メディアは特殊事例を報道する。事例が特殊であればあるほど、メディアの中では一般的に報道されていく。
2.政策は社会学的パラメータをコントロールする。コントロールのベースになる思想は「最大多数の最大幸福」。社会学的パラメータは個々人に関する確率量であり、統計値。
    2'.価値の多様化において、必ず主観として同じものに対して幸福を感じることが出来ない人がいるので、絶対多数が構成員全員になることは原則的にありえない。
3.最大幸福の人を最大多数にするということは、あくまで、統計的にばらつきを減らしていくということ。すなわち最小幸福者(=不幸な人)を減らすということ。
4.より少ない、最小幸福者は、少なくなるにつれて特殊事例としてよりメディアに露出し、一般の人々にとって見た目上、不幸な人が一般事例として見えがちになる。
5.よって、最大多数の最大幸福を達成すればするほど政策は失敗事例のように見える。

まぁ、メディアというものの特殊性を理解して付き合えば、そういうことはないんだろうけど。