クレーマーとフリーライダーが国を潰す

最近妊婦たらいまわし事件のニュースが多い。
うちの人口増加中の地域でも産科減少というのはあって、結構危機的なんだそうだ。

ニュースの論調を見ていると、整備しない国と自治体が悪いということになっているんだけれど、はたしてそうかと思うわけだ。
根本は、産科医不足にあるわけで、何ゆえ産科医が少ないかといえば、産科医になりたくない医者が増えているわけだ。日本の憲法で職業選択の自由が定められているんだし、それはしょうがない。
でも、なんで、産科医になりたくないかといえば、とりっぱぐれと、過度な訴訟が怖いからにほかならないんじゃなかったっけ。その辺は、マスメディアさんも喜んで報道してたでしょうが。そういうリスクの低い医者は増えてるけど、そういうリスクがどんどん殖えている。それは医者の資質の低下の問題ではないでしょう。

要は、クレーマーとフリーライダー(サービスただ乗り)が殖えてきて、こいつらのためのコストが社会全体にかさんで、これが国や自治体じゃ支えられない、という問題が事の本質なんでしょうが。
特に、国は悲劇的だよね。憲法で「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」なんていうのを無条件に書いちゃってるから、納税の義務をあまり果たしていないフリーライダーを無条件に叩きのめせなかったりするし。
でも、こういう連中に対する対策とか損失が回りまわって、まともに義務を果たしている国民への権利保障がなされなくなっているのは現実で、それの最たるものが、今回のたらいまわし事件なんだろう。

いっそ改憲してしまえと思う。89条とか9条問題ではなく、こういう義務と権利の不平等の是正のために。じゃないと、国はどこまでも国民と名乗るクレーマーやフリーライダーのようなならず者にコストを払い続けなきゃいけないし、まっとうに義務を果たす国民に対しいざというときの権利提供ができない。
まっとうな国民をやっているつもりの人間としては、まずはならず者撲滅からなんとかしてもらいたい。
メディアも、自治体たたきより、まずはこっちでしょうが。