技術屋と政治屋と

最近、自分の商売って選択肢間違っているやもとか思う。

と、思い始めたのも榎本武揚や大村益次郎という人物についてリサーチしてから。
技術屋が政治屋をやるってのはどうかと考えさせられる。

榎本が蒸気機関や化学を中心とした技官。大村に至っては医者。それが、社会の情勢に乗っかってしまって、嫌々か進んでかは知らないが、比較的政治屋的な状況へと巻き込まれていく。彼らは、あの混沌の時代の中である種のMOTを実践して大いに日本の役に立った。晩年は、かたっぽは失敗続き、かたっぽは暗殺。あんまり幸せではない。時代の安定期には技術屋は技術屋であるべきで、政治は政治屋に任せるべきなんだろうなと。

で、わが身を振り返ってみると、2000年当初ぐらいまでは、技術者だけど、経営的なところに対して一定の成功を植え付けることに成功しつづけた時期もある。ところが、最近は、そういう調整的というかコーディネート的な動きをすると、何とかかんとか形になるにせよ、あまり芳しくは無い。むしろ単一の技術屋としての業務(ITだったりそうでなかったりはするけど)をこなすほうが、すっきりとした良い結果が出る。
確かに、産業におけるある種の革命期は終わったし、技術屋が政治屋をやるというステージは終わったのかもしれない。そう時代を照らし合わせて見ると、そろそろ、うちもコンサル業ではない違うところへのシフトが必要かもしれない。

ま、自分が技術屋肌だというのは自分が思い込んでいるだけで、他人が見れば違う評価かもしれないけど。