政治活動ってなんだろう?

最近、半公共のセンター運営で少し話題になったので、自分なりに思うところを。
こういうセンターでは大概、政治活動、宗教活動、営利活動ってのは禁じられている3点セットなんだけど、政治活動ってのは、案外と線引きが難しいという話。

政治活動というのは

個人または集団が政治に関して行うさまざまな活動。(大辞泉)
政治上の事柄に関してなされる活動。(大辞林)

ってこと。んじゃ、政治ってなんじゃらほいとなるわけだ。

1 主権者が、領土・人民を治めること。まつりごと。
2 ある社会の対立や利害を調整して社会全体を統合するとともに、社会の意思決定を行い、これを実現する作用。
(大辞泉)

[1] 統治者・為政者が民に施す施策。まつりごと。
[2] 国家およびその権力作用にかかわる人間の諸活動。広義には、諸権力・諸集団の間に生じる利害の対立などを調整・統合することにもいう。
(大辞林)

と書いているわけだ。多分、今の民主主義社会の日本では、大辞泉の2で説明すると分かりやすい気がするわけだ。主権者ってのは国民だし、国民の付託を受けた国会(地方議会もかな)が、社会の意思決定をして、法律と行政機構を通じて、実現していくわけだ。
そうすると、政治活動ってのは、議会に影響を与えて、実現するために必要な法律とか条例を作る、作らせる圧力作用をもたらすことを指すわけだと思うのだ。

法律の枠内で行政の不備を突くことは、多分、一見するとお上にものを言うので政治っぽいけど、意思決定にも作用に関しても圧力を与えない(単なる物忘れの指摘)なので、政治活動ではないわけだ。
他方で、そういう不備をつく行為とセットで、政党攻撃とかすると意思決定のバランスに影響を与えるので、政治活動になるわけだ。
この辺の線引きは微妙だ。

ちなみに、公職選挙法なんかでは
一般的には政治上の目的をもって行われる一切の活動、すなわち政治上の主義、施策を推進し、支持し、若しくはこれに反対し又は候補者を推薦し、支持し、若しくはこれに反対することを目的として行う直接間接の一切の行為をいう。
と書いてあって、行政行為も政治活動に含んじゃっていたりもする。でも、そこまでやっちゃうと、国や自治体の助成金を受けて活動した時点で政治活動になってしまって、うちの運用上不適切なので、この辺で線を引くのが言いのかなと。

まぁ、覚書ってことで。