扶養控除ってなんか変だよなぁ

子育てSOHOなんぞをやっていると、毎年、扶養控除って代物の取り扱いの時期がやってくる。
というか、私のほうは、毎年年末の確定申告しか関係なんだけど、家内のほうがお勤めなので、必ず、扶養者調査ってのがやってくる。

で、毎回、子供をどちらの扶養につけるのかというのが、論点になる。
僕の稼ぎが悪い年は、家内の扶養につけたほうがお得で、僕の稼ぎがいい年は僕の扶養につけたほうがお得になる。扶養者を切り替えるとお得になるってのもなんか変でないか。
控除って仕掛けの理屈は分かる。要はその程度を経費相当にして、課税の算段に入れないという考え方で、それ自体は重要な仕掛けだと思う。他方で、(うちの場合)子供ってのは両親で扶養しているんだから、どちらか一方の財布にだけ経費としてつけるってのも変な話だ。
ちょっと昔のように、主人と主婦という家庭構成ならある程度自然な仕掛けだったのかもしれないけれど、男女同権、男女共同参画と言われる社会において、子供に関する扶養ってのが、両親のどちらか一方につけることを強要するという考え方はあまりにも不自然だ。

別に、僕としては両方控除しろと言う気は無い。筋として、こういう社会で、扶養控除ってのはあまりにも不自然な制度だ。いっそ、控除ではなく手当てで統一してはどうだろうか。税は税としてしっかり取り立てて、子供一人につき子供一人頭の控除相当額(経費相当)を家庭に手当てとして払うというもの。
当然、児童手当とは別。出来れば、子供に関してだけではなく、すべての扶養に関しても同じ考えで、対処してくれればなお自然なような気がする。

いまどき、家長制度自体崩壊しているのだから、どっちか主軸の稼ぎ主で、どっちかがパートでなんていう家庭ばかりではなくなるし、当然、男女共同参画社会ってのはそういう同権的な稼ぎ方をし同権的な家庭参画を志向しているはずだ。
であれば、こっちの手当て制度のほうが自然でよろしいと思うのだが、いかがなものだろうか。